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Q01 DVってなんですか?

A 夫婦などの間で、一方が他方を支配することを目的としてふるわれる暴力のことです。

 DVとは、domestic violence(ドメスティック・バイオレンス)の略語で、夫婦などの親しい関係において他方を支配することを目的としてふるわれる暴力のことです。

 

 男性から女性にふるわれることが多いのですが、男性が被害者となる場合もあります。DVだと認識することは難しく、「夫婦げんか」だと思い込んでいる状態も多くあります。

 

 「けんか」は「対等な関係」ですが、DVは「権力関係」です。相手に恐怖を感じている場合はDVであり、短期間で暴力はエスカレートすることもあります。命の危険を感じた場合は、迷わず110番して警察を呼び、自分を守ってください。

 

 またDVを子どもが目撃したり、巻き込まれたりすることは、児童虐待です。DVを我慢し続けている間、子どもも辛い思いをすることになります。

 

 DVにはいくつかの形であらわれますが、どれか一つのこともあればいくつかが重なりあう場合もあります。

 

身体的暴力:殴る、蹴る、ものを投げつける、首を絞める、つきとばす、階段から落とす、など。

 

精神的(心理的)暴力:口汚くののしる、無視する、大事にしているものを壊す、おまえは馬鹿だなど人格を否定する、など。モラハラはここに入ります。

 

性的暴力:性行為や暴力的な性行為を強要する、避妊に非協力、アダルトビデオを無理矢理見せるなど。

 

経済的暴力:家にお金を入れない、稼いだお金を奪う、一日ずつお金を渡す、働かせない、お金を借りて返さないなど。

 

社会的暴力:友達や親戚に会わせない、実家に帰らせない、手紙やメールを勝手に読む、電話の内容をチェックする、携帯・スマホを取り上げる、つきあっても良い友達を指定する、自分と同じ行動をすることを強要する、スケジュールを管理する、服装や髪形を指定する、など。

Q02 モラルハラスメント(モラハラ)ってDVですか?

A はい。配偶者からのモラハラはDVです。

 モラハラは「精神的な嫌がらせ」や「精神的暴力」と訳され、人格を否定して支配しようとするものです。

 

 Q1でも書きましたが、DVとモラハラは本質は同じです。DVのひとつに精神的(心理的)暴力があり、モラハラはそれにあたります。どのような関係性の中でもモラハラは行われることがありますが、夫や恋人から行われるモラハラはDVなのです。

 

 身体的暴力の場合はDVの中でも比較的理解されやすいのですが、からだを傷つけるものだけでなく、心を傷つけるものも暴力であり、モラハラは暴力のひとつです。

 

 もし、あなたがパートナー(夫)からの言葉や態度に傷ついていたり、それを怖いと感じていたりする場合は、それは紛れもなくモラハラであると同時にDVであり、許されるべきではありません。

Q03 暴力を振るわれるのは私が悪いのですか?

A あなたは何も悪くありません

 あなたは何も悪くありません。

 

 自分が悪いからパートナー(夫)は暴力をふるうのではないかと自分を責めることがありますが、暴力をふるわれて良い理由は何一つありません。

 

 もし、誰かに相談したときに、「あなたが悪いから暴力をふるわれるのではないか」と言われることがあっても、それはその相手の認識不足が問題であり、このような状態を二次被害と呼びます。自分を責める必要はありません。

 

 また「どのような人が暴力をふるいますか(またはふるわれますか)」という質問を受けることがありますが、それに対する答えはありません。特定の人が暴力をふるうわけでもなく、また振るわれるわけでもありません。

 

 男性が女性に暴力をふるった後に謝ったり人が変ったように優しくしたりすることがよくあります。それでつい許してしまい、暴力が繰り返されていくことを「暴力のサイクル理論」といいます。

 

 

Q04 まわりから「子どものために我慢したほうがいい」とか「子どもには両親いたほうがいい」といわれるのですが・・・・

A そんなことはありません。幸せに暮らしているひとり親家庭もいます。

 両親が揃っていたとしても、母親に父親が暴力をふるう状況は、子どもの心身の発達に大きな悪影響を与えることから、児童虐待のひとつとされています。子どものためと思って、離婚しないことが、子どもに悪影響を与えていることもあります。

 

 確かに、ひとり親家庭は何かと不利なこともあります。さらに、そのことに影響され、両親が揃っているほうが良いという価値観をもっている人が多くいます。しかし、それは制度を変えていくことで、解決すべきことであり、無理にその形に合わせて生きていけば良いということはありません。そもそも価値観や幸せの形は人それぞれです。たとえ、多数派の価値観に反することであったとしても、あなたはあなたと子どもの幸せを一番に考えてください。

 

Q05 小さい時から殴られたり怒鳴られたりして育ったので、夫や恋人から同じようにされてもそれが異常だとは思わないのですが・・・・

A 人を殴るのも脅すのも犯罪です。親でも夫でも恋人でも関係ありません

 環境が人間をつくるとも言われます。そのため、殴られたり、怒鳴られたりする環境に育った人がそれを当然のように思う気持ちもわかります。では、殴られたり、怒鳴られたりしたとき、どのような気持ちになりますか?「私が悪いから仕方ない」と思いますか?しかし、たとえ悪いことをしていたとしても、殴ったり怒鳴ったりしてもよい理由になりません。

 

 そもそもあなた自身、殴られたり怒鳴られたりされている理由がわからないこともあるのではないでしょうか? というのは、殴ったり怒鳴ったりするのは「する側」の問題であるからです。それをあなたが自分の問題として引き受ける必要はありません。

 

 殴られたり、怒鳴られたりするのは人として大切にされているとはいえない状況だということです。あなたは大切な存在です。

 

Q06 DVを証明することはできますか?

A 婦人相談所で相談することで証明書が発行されます

 「配偶者からの暴力の被害者に係る証明書」は原則として都道府県に設置されている婦人相談所(都道府県によっては「女性相談所」や「女性相談センター」などの名前になっているところもあります)で発行されることになっています。この証明書で、住民票の閲覧制限、新しい健康保険への加入手続きなど支援を受けることができます。

 

 大阪府婦人相談センター  http://www.pref.osaka.lg.jp/joseisodan/

 

 婦人相談所はもともと売春防止法に基づく女性のための相談所ですが、DV防止法(配偶者からの暴力防止及び被害者の保護等に関する法律)により、婦人相談所が配偶者暴力相談支援センターの役割を果たすことになり、DV被害相談の公的な窓口のひとつです。

 

 また、婦人相談所以外の配偶者暴力相談支援センターが発行した証明書も婦人相談所の証明書と同様の取り扱いをすることができます。さらに、裁判所において発行する保護命令にかかる書類等他の公的機関が発行する配偶者からの暴力の被害を受けている旨を証する書類についても、婦人相談所の発行する証明書と同様の取り扱いをすることができるとされています。証明書における「保護」には相談(電話相談除く)のみの場合も含まれます(内閣府男女共同参画局推進課長「配偶者からの暴力被害者の取り扱い等に関する証明書の発行について」平成20年5月9日)。

 

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